結果の見方

基本検査項目
  
問診質問票
現病歴、既往歴、自覚症状、現在服用している薬、生活習慣(体重、喫煙、飲酒、食事習慣、ストレス、タイプA、心の健康状態)
婦人科問診票
看護問診
提出していただいた問診票の内容の確認や追加の質問をすることで、検査を安全に行い、さらに診断や指導にも役立てます。
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内科診察で認めた異常所見が記入されています。
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身長・体重・体脂肪率の測定は、機器で同時に行います。太りすぎややせすぎがないかをみています。尚、身長は、呼吸機能検査の基準値を決めるときに必要です。又、腹囲は、立位で息をはいたときに測定し、内臓脂肪蓄積の状態を推測します。
腹囲測定の基準値 男性  85cm未満
女性  90cm未満
BMI
体格を把握するための指標(体格指数)の一つです。Body Mass Indexの頭文字で、国際的に使用されている指標です。日本人はこの値が「22」のとき最も病気になりにくいと言われています。
で計算します。
BMIの基準値 18.5〜24.9
※肥満の判定
判定 BMI
低体重 <18.4
普通体重 18.5〜24.9
肥満(1度) 25.0〜29.9
肥満(2度) 30.0〜34.9
肥満(3度) 35.0〜39.9
肥満(4度) 40.0≦
標準体重
で計算します。
22はBMIの標準値です。
体脂肪率
体重に占めるおおよその脂肪の割合を示します。当センターでは生体インピーダンス法を用いています。体脂肪を測定する器械にはいろいろなタイプがあり、基準値も異なりますので、単純に比較することができないこともあります。
体脂肪率の基準値 男性  14.0〜24.9%
女性  17.0〜29.9%
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血圧
血圧は、で規定されます。
収縮期血圧は心臓が最も収縮した時の血圧で、拡張期血圧は心臓が最もひろがった時の血圧です。末梢の血管が収縮すると血圧は高くなり、血管が拡張すると血圧は低くなります。また肥満の場合、全身を巡る血液量が増加するため血圧は高くなると言われています。血圧は1日の中でも変動しますので、起床後の家庭血圧測定(<135 かつ <85)なども有意義です。
正常血圧 <130 かつ <85
正常高値血圧 130〜139 または 85〜89
T度高血圧 140〜159 または 90〜99
U度高血圧 160〜179 または 100〜109
V度高血圧 180≦ または 110≦
「高血圧治療ガイドライン2009、日本高血圧学会」
心拍数

1分間に心臓が拍動する数を数えています。
一般に脈拍数=心拍数ですが、不整脈がある場合は異なることもあります。

心拍数の基準値 50〜99
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当センターでは安静時の心電図を調べます。心電図では、不整脈、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)、心臓肥大などの疑いを指摘されることがあります。 心電図に異常があるからといって、すぐに「病気がある」というわけでもありませんが、精密検査を勧められた方は必ず検査を受けて下さい。
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肺の働きが十分で換気が順調に行われているかを調べています。形態的な異常を見つける胸部X線検査と並んで呼吸器系についての大切な検査です。
努力性肺活量
息を可能な限り深く吸い込んで、思いっきり吐き出したときの空気の量です。
%肺活量
で計算します。
各個人の性・年齢・身長に基づいて計算した「肺活量の予測値」に対する実際の努力性肺活量の割合を示しています。
%肺活量の基準値 80%以上
1秒量
息を最大に吸い込んで最大に吐き出した最初の1秒間の空気量です。
1秒率
1秒量が努力性肺活量の何%になるかを示したものです。この率が低いときは吸い込んだ息を早く吐き出すことのできない病気(肺気腫、慢性気管支 炎など)を疑います。
1秒率の基準値 70%以上
%1秒量
予測1秒量に対する割合です。1秒率が低下しているときに参照します。
%1秒量の基準値 80%以上
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肺や気管、心臓、大動脈などの形態的な情報を得ることができます。また、側わん症(背骨の歪み)、肋骨や背骨の骨折のあと、胸部(肺・心臓・乳房)の手術のあとを指摘されることもあります。
古い結核や胸膜炎の跡など、(結節影とか陳旧性病変などと記載されることが多いです)は特に心配いりませんが、他の疾患と区別するため再検査およびCT検査などによる精密検査をする場合もあります。
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アディポネクチン
アディポネクチンは脂肪組織から分泌されます。内臓脂肪の蓄積とともに低下し、内臓脂肪の減量とともに増加します。肥満やインスリン抵抗性においては、高分子量のアディポネクチンが特に低下しており、インスリン抵抗性の予測に有用であると言われています。
アディポネクチン(参考値) 男性  3.0μg/mL未満
女性  5.4μg/ml未満
HDL2,3コレステロール
「善玉」コレステロールと呼ばれるHDLコレステロールには、HDL2コレステロールとHDL3コレステロールが存在し、HDL2コレステロールは運動により増加して抗動脈硬化作用が強いことがわかっています。一方、アルコールで増加するのは主にHDL3コレステロールですが、本当に善玉なのかは不明です。
HDL2コレステロール(参考値) 男性  16.0〜61.0mg/dl
女性  23.0〜73.0mg/dl
HDL3コレステロール(参考値) 男性  13.0〜25.0mg/dl
女性  13.0〜24.0mg/dl
■ S.Aプランのみ基本項目
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酸化LDL(MDA-LDL)
LDLコレステロールが動脈硬化に対する「悪玉」であることは有名ですが、MDA-LDLは「真の悪玉」ともいわれている酸化LDLの一種です。動脈硬化初期病変の形成と進展の中心的な役割を果たすことが報告されています。脂質異常症や糖尿病と診断されている方に特にお勧めします。
MDA-LDL(参考値) 46〜105U/l
スモールデンスLDL(sd LDL)
「悪玉」コレステロールといわれるLDLの中でも小型で比重の重いタイプは動脈硬化を促進しやすいと考えられています。sd LDLはサイズが小さいために欠陥に入り込みやすく、さらに酸化されやすいことから、動脈硬化や心筋梗塞が起きやすいといわれています。
sd LDL(参考値) 5.1〜64.4μg/dl
アポリポ蛋白B
LDLと超低比重リポ蛋白(VLDL)の主要構成蛋白であり、特にLDLの変動を反映するため、脂質異常症や動脈硬化の指標となります。
アポリポ蛋白B(参考値) 66〜109(mg/dL)
■ S.Aプランのみ基本項目
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M2BPGi
脂肪肝でも肝繊維化が認められると肝硬変や肝がんの合併率が高いと報告されています。
M2BPGiは肝繊維化ステージを評価する血液検査です。この検査以外にもフェリチンの測定や各種マーカーにより脂肪肝の重症度を評価します。
M2BPGi(参考値) 1未満(-)
■ S.Aプランのみ基本項目
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X線
バリウムを飲みX線撮影することで、食道・胃・十二指腸の全体を写し出します。不自然なひきつれ、胃や十二指腸のふくらみ具合、病変の位置・形・ 広がりの状態がわかります。X線検査で病気があるのではないかと疑われた場合には内視鏡検査で詳しくしらべます。二次検査を勧められた方は必ず検査を受けて下さい。
内視鏡
食道・胃・十二指腸の粘膜を直接見ることができる検査です。必要に応じて組織の一部を内視鏡的に採取して調べる検査(生検)を後日外来で行います。
胃がんリスク
血液中のペプシノゲン値と血液中のヘリコバクター・ピロリ抗体の有無を測定して、胃がんの前段階である萎縮性胃炎とヘリコバクター・ピロリ感染者を割り出し、胃がんのリスクに応じて内視鏡検査を行うかどうかを決定する方法です。いずれかが陽性の場合は翌年は内視鏡による検査を勧めます。
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超音波検査では、超音波のパルスを生体にあて、各臓器から帰ってくる反射波を画像に表わしています。各臓器の大きさや形、あるいは腫瘤などがないかを調べるもので人体への影響はありません。
脾臓・膵臓については条件によって(脂肪・腸内ガス等)見えない場合があります。特に膵臓は腹部の奥に位置するため、ほかの臓器の陰になり膵頭部・膵尾部は十分見ることができません。
胆嚢結石、胆嚢ポリープ、脂肪肝などがよく見られます。肝嚢胞、腎嚢胞、胆嚢ポリープ、肝血管腫、胆嚢腺筋腫症などは良性なので通常は特に心配いりませんが、経過観察が必要な場合もあります。
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血液中の白血球や赤血球などを見て、貧血や血液の病気がないかを調べます。
白血球
体外から入ってきた細菌に対して人間の体を守るために働きます。細菌感染を起こしていると白血球の数は増加します。また、喫煙で増加することもあります。
白血球の基準値 3200〜9599/μL
血液像
白血球の種類を調べています。この項目は、基準範囲を越えてもただちに「病気である」ということではありません。他の検査項目と共に総合的に判断しています。
※血液像の基準値
項目 男性 女性
好中球 35.8〜70.8% 40.0〜72.8%
リンパ球 18.9〜47.5% 19.1〜47.4%
単球 4.2〜10.3% 3.8〜9.6%
好酸球 0.9〜9.6% 0.7〜8.5%
好塩基球 0.3〜2.0% 0.3〜2.3%
異型リンパ球・幼若好中球・赤芽球
血液を作り出す働きに異常が無いか、血液の病気が無いかをみています。二次検査を勧められた方は必ず検査を受けて下さい。
赤血球
私達の活動のもとになる酸素を肺から各組織へ運ぶ働きをしています。
赤血球の基準値 男性  400万〜539万/μl
女性  360万〜489万/μl
ヘモグロビン
赤血球に含まれる蛋白質と鉄から作られたものです。ここに含まれる鉄に酸素が肺で結びつき全身に運ばれて行きます。
ヘモグロビンの基準値 男性  13.1〜16.6g/dl
女性  12.1〜14.6g/dl
ヘマトクリット
一定の血液量に対する赤血球の割合(容積)をパーセントで表したものです。
ヘマトクリットの基準値 男性  38.5〜48.9%
女性  35.5〜43.9%
MCV(平均赤血球容積)
赤血球1個の平均的な容積量です。赤血球の大きさの指標となるものです。
MCVの基準値 男性  85.8〜102.0fl
女性  82.2〜100.0fl
MCH(平均赤血球ヘモグロビン量)
赤血球1個に含まれるヘモグロビン量を平均的に表わしたものです。
MCHの基準値 男性  29.0〜35.2pg
女性  27.4〜34.1pg
MCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度)
赤血球の一定容積に対するヘモグロビン量の比をパーセントで表したものです。
MCHCの基準値 男性  33.1〜35.0%
女性  32.8〜34.9%
血小板
血液を凝固させる働きをしています。この値が極端に減少すると出血しやすくなります。
血小板の基準値 13.0万〜34.9万/μl
異型リンパ球・幼若好中球・赤芽球
血液を作り出す働きに異常が無いか、血液の病気が無いかをみていきます。二次検査を勧められた方は、必ず検査を受けて下さい。
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「ABO式」と「Rh式」で表示しています。
出生時の臍帯血での血液型は不正確なために一致しないことがあります。この機会にご自分の血液型を再確認して下さい。
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空腹時血糖
空腹時の血液中のブドウ糖の濃度です。
100mg/dl以上110mg/dl未満であれば正常高値、110mg/dl以上126mg/dl未満であれば境界型、126mg/dl以上であれば糖尿病型と判断されます。
空腹時血糖の基準値 70〜99mg/dl
HbA1c(ヘモグロビンA1c)
HbA1cは過去の1〜2ヶ月の血糖の状態を表す指標です。
2010年7月よりHbA1cの表記が「国際標準値」に変更予定となっていますが、当院では従来通りの「JDS値」で表記しています(国際標準値=JDS値 + 0.4)。JDS値で6.1%(国際標準値で6.5%)以上、かつ空腹時血糖が126mg/dl以上であれば、1回の採血で糖尿病と診断されます。
HbA1cの基準値 4.3〜5.1%
空腹時インスリン
インスリンは血糖を下げるホルモンです。インスリン分泌が不足する、または、インスリンの効きが悪くなる(インスリン抵抗性)と、血糖上昇をきたします。
ただし、インスリン値が低い場合でも、血糖が正常範囲内であれば、特に心配はいりません。
空腹時インスリンの基準値 17.0μIU/ml未満
HOMA-R
HOMA-Rはインスリン抵抗性の指標として用いられます。
一般的に内臓脂肪が蓄積するとインスリン抵抗性は増加(HOMA-R上昇)します。HOMA-Rが2.0以上の方は、内臓脂肪CTで内臓脂肪面積を測定することをお勧めします。
HOMA-Rの基準値 1.7未満
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脂質代謝に関する検査です。これらは血液中の脂質の濃度を表わします。
血中の脂質のうち、LDLコレステロールや中性脂肪の値が高いか、HDLコレステロールの値が低い状態を脂質異常症といいます。
血液中のコレステロールはタンパクと結合し「リポ蛋白」という形で存在します。この「リポ蛋白」にはいくつかの種類がありますが、その代表として低比重リポ蛋白(LDL)・高比重リポ蛋白(HDL)の2種類があげられます。
LDLコレステロールはコレステロールを末梢の組織に運び、HDLコレステロールは末梢組織のコレステロールを回収して肝臓に運びます。したがって、過剰のLDLコレステロールは動脈硬化を促進し、一方HDLコレステロールは動脈硬化を改善する方に働きます。
この事から、俗に別名、LDLコレステロールは「悪玉コレステロール」、HDLコレステロールは「善玉コレステロール」と言われています。
項目基準値
LDLコレステロール60〜119mg/dl
HDLコレステロール40〜119mg/dl
中性脂肪30〜149mg/dl
総コレステロール140〜219mg/dl
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細胞が毎日作りかえられるときの「ごみ」が尿酸です。尿酸が上昇すると痛風発作を引き起こすことで知られていますが、痛風発作を起こさない高尿酸血症でも尿路結石を作ったり、腎臓の血管に障害を及ぼして徐々に腎臓の働きを低下させたりします。また、心臓や血管の病気を引き起こしやすいといわれています。
尿酸の基準値 7.1mg/dl未満
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総ビリルビン・直接ビリルビン
胆汁に含まれる色素のことです。胆汁を流す管が詰まったり、肝臓の病気などが原因で高値になります。
ただし、病気が無くても体質的にこの値がやや高い方もいます。
項目基準値
総ビリルビン0.2〜1.1mg/dl
直接ビリルビン0.3mg/dl未満
GOT(AST)・GPT(ALT)
GOT(AST)は肝臓・心臓の筋肉・骨格筋などに存在する酵素です。
GPT(ALT)は肝臓だけに存在する酵素です。
これらの検査値が上昇する場合、一般に急性肝炎ではGOT>GPT、慢性肝炎ではGOT<GPTのパターンをとることが多いようです。肝炎関連ウイルスマーカーや他の血液検査とあわせて判断します。
項目基準値
GOT(AST)31IU/l未満
GPT(ALT)31IU/l未満
γ-GTP
肝臓、膵臓、血清、腎臓等に存在する酵素です。アルコールや薬物による肝障害があると上昇します。また、胆汁の流れが障害された場合も上昇します。
γ-GTPの基準値 51IU/l未満
ALP(アルカリフォスファターゼ)
骨、腎臓、小腸、胆管、肝臓等に存在する酵素です。肝障害の他に胆汁の流れが障害された時・妊娠中・骨折などで上昇します。また更年期以降の女性の場合には高値をとる傾向があります。
ALPの基準値 100〜310IU/l
LDH(乳酸脱水素酵素)
肝臓、心臓、腎臓、肺などに広く分布している酵素です。各臓器の細胞が何らかの原因で障害を受けると、この値が上昇します。
LDHの基準値 120〜225IU/l
総蛋白
全身の栄養状態を見ています。
総蛋白の基準値 6.5〜8.0g/dl
アルブミン
血液中の蛋白には、いろいろ種類があります。その中でも重要なものです。
アルブミンの基準値 4.0〜5.0g/dl
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尿素窒素・クレアチニン
ともに腎臓の働きをみる検査ですが、特にクレアチニンの値が重要です。
また、尿素窒素が高値でクレアチニンが基準値内という組み合わせでは、人間ドックの場合には前日からの水分不足の影響によるものが一番考えられます。
項目基準値
尿素窒素25mg/dl未満
クレアチニン男性  1.10mg/dl未満
女性  0.80mg/dl未満
e-GFR
腎臓の機能をみる新しい指標です。男女別にクレアチニンと年齢を用いて計算します。尿蛋白陽性かe-GFRが60未満を慢性腎臓病(CKD)として管理します。
e-GFRの基準値 60ml/分/1.73u以上
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血液中の電解質のバランスをみる検査です。脱水、下痢、服薬などでも影響をうけますので、異常値がでてもただちに病気であるということではありません。他の検査項目と総合的に判断します。
項目基準値
ナトリウム136〜144mEq/l
カリウム3.5〜4.7mEq/l
クロール98〜107mEq/l
カルシウム8.6〜9.9mg/dl
リン2.5〜4.4mg/dl
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高感度CRP
CRPは通常、感染症や他の原因で体内に炎症を起こしていると考えられるときに血液中に増加する物質として測定され、上限0.30mg/dlとされます。炎症が治ってくると低下してきますので、炎症経過を観察する指標になります。
高感度CRPもこれと同一のものですが、さらに高感度に測定することにより、わずかな炎症でもその変化を捉えることができるようにしたものです。この数値は、心筋梗塞や脳梗塞の発症率に関わる危険因子と考えられます。
HCV抗体
この項目が(+)の場合、過去にC型肝炎にかかったことがあるか、また現在感染状態にあることを示します。
これはあくまでもスクリーニング検査なので、陽性となった場合は、「C型肝炎ウイルス」が体の中に現在存在しているかを調べる必要があります。
HCV抗体の基準値 [ - ]
HBs抗原
この項目が(+)の場合、現在B型肝炎ウイルスを保有していることが考えられます。B型肝炎ウイルスに関して、さらに詳しい検査を行う必要があります。
HBs抗原の基準値 [ - ]
HBs抗体
この項目が(+)の場合、過去にB型肝炎に感染し、現在は免疫がついている状態をあらわします。また、B型肝炎の予防接種を受けた方も(+)になります。この所見が(+)の場合は心配ありません。
HBs抗体の基準値 [ - ]
※ HBs抗体はオプション検査です。
肝炎ウイルスの検査
肝炎には、ウイルス性の肝炎・自己免疫性肝炎・薬剤性肝炎・アルコール性肝炎などがあります。肝炎をおこすウイルスとして、日本人にはB型・C 型肝炎ウイルスが多く、また肝硬変や肝臓ガンの原因になりやすいので、この2つのタイプについて検査を行っています。
肝炎ウイルス関連の検査項目がはじめて陽性となった場合、二次検査を行い、もう少し詳細に現在の肝炎ウイルスの状態を評価する必要があります。
肝炎ウイルスキャリアとは?
肝炎ウイルスが体内に存在している状態です。
慢性肝炎とは?
6ヶ月以上にわたり持続する肝臓の炎症です。急性肝炎の自覚症状がないまま慢性肝炎に移行するものも少なくありません。
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※男性のみ測定
PSA
前立腺組織に存在する物質です。前立腺がんの発見に役立ちます。しかし、この項目は前立腺肥大や前立腺炎でも高値になります。二次検査を勧められた方は必ず検査を受けて下さい。
PSAの基準値 4.01mg/dl未満
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体内に悪性腫瘍(いわゆる「がん」)ができると、健康なときにはほとんど見られない特殊な物質が大量に作られて血液中に出現してきます。この物質を「腫瘍マーカー」といいます。腫瘍マーカーには、がんがある程度の大きさになるまで陽性を示さないという性質があり、陰性でもがんを否定できるものではありませんし、がん以外の要因によって陽性を示すこともあります。現状では、がんの早期発見のためというよりも、主としてがんを診断していくときの補助的な検査のひとつとしての意味合いが強くなっています。
CEA
主に胃や大腸などの消化器がん、ほかに消化器以外のがんや良性疾患でも上昇します。健康な人でも約3%の人は基準値を超える場合があり、高齢や喫煙でも上昇傾向にあります。
CEAの基準値 5.1ng/ml未満
CA19-9
主に膵臓がんや胆のう・胆管がん、ほかに肝硬変症、胆石、糖尿病、慢性肝炎などでも上昇します。
CA19-9の基準値 30.1U/ml未満
AFP
主に肝臓がん、ほかに肝硬変、慢性活動性肝炎などでも上昇します。
AFPの基準値 20.1ng/ml未満
CYFRA
肺がんのうち非小細胞がんで陽性率が高く、病気の診断、経過や治療成績の判定に役立ちます。中でも扁平上皮がんでは早期から陽性になるため、早期診断にも有効とされています。
CYFRAの基準値 3.6ng/ml未満
ProGRP
肺がんに特異性が高く、比較的早期に数値が上昇します。
ProGRPの基準値 70.0pg/ml未満
※ AセットはS.Aプランの基本項目、Bセットはオプションです。
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腎臓や膀胱などの状態を知るために大切な検査です。
尿は腎臓で作られ、体の中の老廃物を排泄し、体の中の状態を調節する働きがあります。
比重
尿中の成分や体内の水分量に影響を受けます。
水分の取り方や発汗によって値が変わります。
比重の基準値 0.010〜1.025
pH
体の中の酸性度をみる検査です。通常弱酸性です。食品の影響でアルカリ性になることもあります。
pHの基準値 5.0〜8.0
蛋白
尿中の蛋白をみる検査です。陽性の場合は腎臓に原因がある場合もあります。ただし、発熱や疲労などで一時的に蛋白が陽性になることがあります。
蛋白の基準値 [ - ]
尿糖は、血糖値がある一定以上高くならないと尿中には出てきません。尿糖が生じる血糖値は個人差が大きいので、尿検査結果で糖尿病を診断することはできません。
糖の基準値 [ - ]
潜血
尿に血液成分が混じっていないかを見る検査です。
潜血の基準値 [ - ]
沈渣
尿中の浮遊物を顕微鏡でみて調べます。
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この検査では便に血液が混じってないかを見ています。人間の血液に反応する免疫法という方法で行っています。この反応が陽性の場合、大腸ポリープ、大腸腫瘍などが原因となっている場合がありますので二次検査が必要です。
便潜血の基準値 [ - ]
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視力測定
近視の検査を行っています。
裸眼と矯正視力(眼鏡・コンタクトレンズ使用)の測定値になります。
視力測定の基準値 裸眼もしくは矯正で0.7以上
眼圧
角膜に空気を吹き付ける「空気眼圧法」で測定します。
眼圧が21mmHgを越える場合には、緑内障がないか眼科で確認することをお勧めします。二次検査の指示がでた方は必ず眼科を受診しましょう。
ただし、眼圧が正常でも「正常眼圧緑内障」と呼ばれる緑内障は否定できません。この場合には、乳頭部の変化が重要で眼底写真が役に立ちます。
眼圧の基準値 7.0〜21.0mmHg
40歳を過ぎると目のかすみや視力の低下を感じ、老化を意識することが多くなると思います。しかし、視力低下は重大な眼の病気が原因で現れることもあります。今までと違った症状が現れたら眼科医の診察を受けましょう。
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眼の奥にある、網膜・視神経・眼底の血管などの状態を観察しています。
眼底の血管は、唯一身体の外から見ることのできる血管です。この検査では、高血圧・動脈硬化・糖尿病の合併症の有無を見ています。網膜の病気や、白内障、硝子体混濁など、あるいは視神経乳頭の変化から正常眼圧緑内障についての情報も得られます。
Scheieの分類
高血圧性変化 (H)高血圧や動脈硬化による眼底の変化をそれぞれみています。
動脈硬化性の変化(S)
高血圧性変化(H) 硬化性変化(S)
1度
軽度のびまん性動脈狭細を見るが、口径不同は明らかではない。
動脈第2分枝以下で時に高度の狭細化
動脈血柱反射の増強
動静脈交叉現象は認めても軽度
2度
びまん性動脈狭細は軽度または高度
限局性狭細も加わり口径不同を示す
動脈血柱反射はさらに増強
動静脈交叉現象は中等度
3度
動脈狭細・口径不同が著明
網脈出血または白斑を認める
銅線動脈交叉現象は高度
4度 さらに乳頭浮腫を認める 銀線動脈
※0は 「高血圧性変化及び硬化性変化の所見なし」です。
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低い音は1000Hz(ヘルツ)、高い音は4000Hzで検査しました。
一般的に加齢に伴い高い音は聞こえにくくなってきます。日常生活に支障を感じるようなら耳鼻科医の診察を受けことをお勧めします。
なお、今回の検査は1000Hzが30dB(デシベル)、4000Hzが40dBで検査しています。
聴力の基準値 1000HZ:30dB
4000HZ:40dB
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「超音波」を使って乳腺の状態を観察する検査です。触診でしこりとして触れないような、小さな変化を見つけることができます。
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受診当日に医師による結果説明があります。異常の有無、治療が必要かどうか、精密検査が必要かどうか、再検査が必要かどうか、生活習慣の修正が必要かどうかなどについて説明します。
人間ドックは検査を受けるだけでは効果がありません。必ず当日に結果を聞いてください。結果の説明が無い人間ドックは人間ドックとはいえません。検査、結果説明、指導のいずれも必要不可欠な要素です。
なお、人間ドックの結果の他に心配ごとがあれば気軽にお尋ねください。
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保健指導
医師による結果説明に引き続いて、全員に保健師や看護師による保健指導を行います。要治療、要精密検査、要再検査が必要と判定された方には受診方法をお話し、その後に生活習慣改善のための保健指導を実施します。
この保健指導の仕組みは当センターに特徴的なものです。追跡調査の方法についても併せてご説明いたします。
メンタルチェック
「メンタルチェック」では、「ストレスチェック」「タイプAチェック」「こころの健康状態チェック」の3つの自己問診票を使って、ご自身のこころの傾向性について知っていただきます。こころの傾向性を把握することでストレスと上手に付き合い、そして解消することが出来るようになります。
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オプション検査項目

頭部MRI
脳梗塞、脳出血、まだ症状の出ていない無症侯性脳梗塞、脳腫瘍などの異常を発見します。
頭部MRA
クモ膜下出血の原因となる脳動脈瘤や脳血管奇形、脳梗塞の原因となる脳血管狭窄などの異常を発見します。
ペースメーカー、脳動脈瘤クリップなど体内に金属のある方や閉所恐怖症の方は受診出来ません。
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胸部を細かく撮影した情報をコンピュータ解析して断層像を合成したものです。胸部X線撮影では指摘困難な部位の病変や微細な病変を発見します。
これまでに肺の病気を指摘されている方や喫煙者では毎年実施することをお勧めします。
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喀痰を組織学的に検査し、異型細胞やがん細胞があるかどうかを調べます。
胸部X線ではみつかりにくい肺門型肺がんなどの発見に有用です。
痰が出る方にお勧めします。その場合、胸部CT検査とセットで受診するのが効率的です。
※判定不能:検体に痰の細胞が入っていませんでした。
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CTで臍の高さの腹部断層像を撮影し、皮下脂肪と内臓脂肪の面積を計算します。内臓脂肪面積の増加は各種生活習慣病を引き起こします。
内臓脂肪CTの基準値 内臓脂肪面積:100cu以下
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骨の強度を知るための検査で、骨粗鬆症スクリーニングをしています。骨密度を測定する方法はいろいろありますが、当センターでは、微量のX線を使用した方法を採用しています。
骨密度量
骨に含まれるミネラル(カルシウム他)の量の値です。
Zスコア
同世代の同性の人の平均を100とした場合の値です。なお、骨粗鬆症かどうかはTスコアで判断されます。
Tスコア
最も骨量が多い時期の若年成人平均値(YAM)を100とした場合の値です。70%未満であれば、骨粗鬆症と診断されます。
Tスコアの基準値 70%以上
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骨密度測定に加えて骨吸収マーカーや骨形成マーカーを測定することにより、骨の質を評価することができ、将来骨折リスクの評価に役立ちます。骨吸収マーカーであるTRACP-5bは、破骨細胞分泌される酵素で、その血中濃度は破骨細胞数や活性を反映しています。骨形成マーカーであるucOCは、骨におけるビタミンKの不足状態を反映し、骨粗鬆症では高値を示します(ただし、ワーファリン内服中の方は評価できません)。
unOCの基準値 4.5ng/ml未満
TRACP-5bの基準値 男性  170〜590mU/dl
閉経前女性  120〜420mU/dl
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RF
慢性関節リウマチ患者の血清中にしばしば検出される体内物質として、リウマチ因子(RF)があります。これは、自分自身の細胞やタンパク質を異物と見なして反応してしまう自己抗体の1つです。
リウマチ因子は、患者のおよそ70〜80%が陽性になり、診断や治療効果の判定に役立ちますが、患者でも陰性になることがあるほか、慢性関節リウマチ以外でも陽性になることがあります。全身性エリテマトーデスや強皮症などの膠原病、肝硬変、慢性肝炎などの肝臓病、結核やウイルス感染症などの感染症などでも陽性になることがありますし、健康でも(特に高齢者に多い)陽性になることがあります。
リウマチ因子だけでなく、症状や他の検査の結果も総合的に考慮して、病気の診断を行います。今回の検査で異常値となった方はもちろん、正常範囲であっても症状がみられる方は、アレルギー・膠原病の専門医を受診してください。
RFの基準値 11IU/ml未満
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VDRL定性
血液検査で梅毒に感染しているかどうかを調べます。当センターではRPR法という方法で検査しています。
VDRL定性の基準値 [ - ]
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非特異的IgE
非特異的IgEが高い場合はI型アレルギーが疑われ、この場合はアレルゲン(アレルギーの原因物質)を測定します。
非特異的IgEの基準値 170lU/ml未満
アレルゲン
特異的アレルゲン検査として、ハウスダスト2種類、ダニ2種類、スギ花粉、ヒノキ花粉、イネ科類(ハルガヤ、キョウギシバ、カモガヤ、オオアワガエリ、アシ)、雑草類(ブタクサ、ヨモギ、フランスギク、タンポポ属、アキノキリンソウ)、食物類(卵白、牛乳、小麦、ピーナッツ、大豆)、穀物類(小麦、トウモロコシ、米、ゴマ、ソバ)、動物上皮(ネコのフケ、イヌのフケ、モルモット上皮、ラット、マウス)、カビ類(ペニシリウム、クラドスポリウム、アスペルギルス、カンジダ、アルテルナリア、ヘルミントスポリウム)に対するアレルギーの程度を調べます。
判定 数値
陰性 0.35未満
擬陽性 0.35-0.69
陽性 0.70以上
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SCC
子宮頚管部のがんや肺の扁平上皮がんなどで上昇します。
SCCの基準値 1.6ng/ml未満
CA125
主に卵巣がん、ほかに子宮がん、消化器がん、子宮内膜症、妊娠、月経、閉経前でも上昇します。妊娠初期や月経時・閉経前などでは一過性の上昇がみられるので、採血日を変更しないと正確な測定値を得ることができません。
CA125の基準値 35.1U/ml未満
CA15-3
乳がんで上昇します。加齢と共にやや上昇傾向を示しますが、妊娠前期には低値となります。
CA15-3の基準値 25.1U/ml未満
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乳房を上下と左右挟んで乳腺の「X線写真」を撮影する検査です。この検査は乳腺を押しつぶしてX線撮影するので、つままれるような痛みを感じることがあります。触診でしこりとして触れないような、小さな変化を見つけることができます。
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婦人科診察
子宮の大きさ・傾き具合、子宮筋腫の有無、卵巣の大きさ等を見ています。また視診により子宮膣部のびらん、子宮頸部ポリープ、膣や外陰部の潰瘍がわかります。ただし、婦人科診察でわかることは限られています。
当センターの婦人科検診では子宮体がんの検診は行っていません。婦人科的な症状(不正性器出血・今までと異なるおりもの・下腹部の痛みなど)がある場合には婦人科外来を受診して下さい。
子宮頸部細胞診
子宮頸がんの検査です。V、Va、Vb、W、Xは異常細胞です。
二次検査を勧められた方は必ず婦人科を受診してください。
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TSH(甲状腺刺激ホルモン)
脳にある下垂体という場所から分泌されるホルモンで甲状腺を刺激し、甲状腺ホルモンを分泌させる働きをしています。
TSHの基準値 0.600〜4.199μlU/ml
FT4(遊離型甲状腺ホルモン)
甲状腺から分泌されるホルモンで、代謝に関与します。
FT4の基準値 1.00〜1.79mg/dl
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アディポネクチン
アディポネクチンは脂肪組織から分泌されます。内臓脂肪の蓄積とともに低下し、内臓脂肪の減量とともに増加します。肥満やインスリン抵抗性においては、高分子量のアディポネクチンが特に低下しており、インスリン抵抗性の予測に有用であると言われています。
アディポネクチン(参考値) 男性  3.0μg/mL未満
女性  5.4μg/ml未満
HDL2,3-C
「善玉」コレステロールと呼ばれるHDLコレステロールはHDL2コレステロールとHDL3コレステロールが存在し、HDL2コレステロールは運動により増加して抗動脈硬化作用が強いことがわかっています。一方、アルコールで増加するのは主にHDL3コレステロールですが、本当に善玉なのかは不明です。
HDL2コレステロール(参考値) 男性  16.0〜61.0mg/dl
女性  23.0〜73.0mg/dl
HDL3コレステロール(参考値) 男性  13.0〜25.0mg/dl
女性  13.0〜24.0mg/dl
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酸化LDL(MDA-LDL)
LDLコレステロールが動脈硬化に対する「悪玉」であることは有名ですが、MDA-LDLは「真の悪玉」ともいわれている酸化LDLの一種です。動脈硬化初期病変の形成と進展の中心的な役割を果たすことが報告されています。脂質異常症や糖尿病と診断されている方に特にお勧めします。
MDA-LDL(参考値) 46〜105U/l
スモールデンスLDL(sd LDL)
「悪玉」コレステロールといわれるLDLの中でも小型で比重の重いタイプは動脈硬化を促進しやすいと考えられています。sd LDLはサイズが小さいために欠陥に入り込みやすく、さらに酸化されやすいことから、動脈硬化や心筋梗塞が起きやすいといわれています。
sd LDL(参考値) 5.1〜64.4μg/dl
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M2BPGi
脂肪肝でも肝繊維化が認められると肝硬変や肝がんの合併率が高いと報告されています。
M2BPGiは肝繊維化ステージを評価する血液検査です。この検査以外にもフェリチンの測定や各種マーカーにより脂肪肝の重症度を評価します。
M2BPGi(参考値) 1未満(-)
■ S.Aプランのみ基本項目
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血液中のペプシノゲン値と血液中のヘリコバクター・ピロリ抗体の有無を測定して、胃がんの前段階である萎縮性胃炎とヘリコバクター・ピロリ感染者を割り出し、胃がんのリスクに応じて内視鏡検査を行うかどうかを決定する方法です。いずれかが陽性の場合は翌年は内視鏡による検査を勧めます。
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体内に入ったアルコールは胃や小腸で吸収されて肝臓へ送られ、アルコール脱水素酵素(ADH1B)の作用によってアセトアルデヒドに分解されます。アセトアルデヒドはアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)の作用で酢酸となり、血液によって全身に流れて筋肉や脂肪組織などで水と二酸化炭素に分解されて体外に排出されます。これらのアルコール代謝酵素の活性には個人差があり、その強弱は遺伝子の一部の違いによって決められます。アルコール代謝の2つの酵素ADH1BとALDH2の働きの強弱により、大きく5つのタイプに分けられます(上の表)。アセトアルデヒドには強い発がん性があり、ALDH2の働きが弱い人(C・Dタイプ)は要注意です。また、たばこの有害物質であるタールに含まれる発がん物質はアルコールに溶けやすい性質があり、その発がんリスクは喫煙だけの場合と比べて40倍以上にもなると言われています。食道がんのリスクでみると、Cタイプでビール350ml缶×週7日より多い飲酒量かつ喫煙していた場合、Bタイプで非喫煙かつ少量飲酒の場合の189.3倍になると報告されています(下の表)。
なお、飲酒しない人でもアルコール体質Eの人は、お酒以外にアルコールを含んでいる製品(みりん、ウエットティッシュ、液体歯磨き、ヘアトニック、化粧品…)がたくさんありますので注意が必要です。
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